日本の「専門学校」の特長

専門学校は大学同様、高校卒業以上の人を対象とする高等教育機関です。年齢やキャリアも多彩な人々のニーズに対応し、企業や実際の職場との連携を重視した実践的な教育を行っています。

令和元年大阪府内専門学校 留学生比率

専門学校と無認可校との違い

専門学校は日本の法律基準を満たした学校で、認可校とも言われます。無認可校では奨学金や学生割引、大学編入などができないため注意が必要です。本サイトの掲載校はすべて認可校になります。

専門学校と大学の違い

専門科目を集中的に学ぶことができるのが専門学校の最大の特長です。時代に合わせたカリキュラムで、スキルと経験が身につきます。企業連携も盛んで、業界就職率が高いことが特長です。

専門学校の教育内容

専門学校の学びは、教育内容ごとに大きく8つの分野に分かれ、それぞれ下記の通り分類されています。分野別の留学生入学者数をみると、「商業実務分野」は30.7%、「工業分野」は23.1%、「文化・教養分野」は17.5%と3分野で71.3%を占めています。(令和2年度専修学校グローバル化対応推進支援事業 専修学校におけるグローバル化対応に係る実態調査報告書)

Technology

ITや電子・電気・ロボット関連に携わる技術者、建築士や土木関連の技師、自動車整備士など、日本のものづくりを支える人材を育成します。

情報処理、コンピュータ、自動車、建築・土木、電気・電子、ロボット・機械、測量、造園など

Agriculture

バイオテクノロジーや食品の安全性に関する研究、ガーデニングやフラワービジネスなどを通して、農業に関する実践的な技術を習得します。

農業、園芸、バイオ、畜産、環境、化学など

Medical Care

高齢化が進む中でニーズが高まる看護・歯科衛生関係、理学療法士や作業療法士といったリハビリ関係など、生命を支えるスペシャリストを育成します。

看護、理学・作業療法、歯科衛生、柔道整復、はり・きゅう、臨床検査・工学、診療放射線など

Personal Care and Nutrition

ヘアスタイリングに加えメイク・ネイル・エステなどを含む「理容・美容」グループと、食に関わる人材を育成する「栄養・調理・製菓」グループの2つに分けられます。

理容、美容、エステ、メイク、栄養、調理、製菓・製パンなど

Education and Welfare

幼稚園教諭や保育士、高齢者や障害を持つ人のケアに携わる介護福祉士など、福祉事業に関わるスタッフを養成します。

介護福祉、社会福祉、医療福祉、精神保健福祉、幼児教育、保育、心理など

Business

経理・簿記などの事務関連、旅行・観光・ホテルといったサービス関連など、幅広いビジネス分野におけるスペシャリストを育成します。

ビジネス、簿記・経理、トラベル、ホテル、ブライダル、経営、秘書など

Fashion and Home Economics

デザイナー、パタンナー、スタイリストから流通にかかわる職種まで、それぞれの基礎となる知識・技術を学ぶとともに、デザインセンスも身につけます。

和洋裁、編物・手芸、ファッションデザイン、ファッションビジネス、雑貨デザイン、スタイリストなど

Culture and General Education

デザイン・写真などのアート系、映像・音楽などのエンタテインメント系、公務員受験をめざす法律系などの学科が分類されます。

デザイン、美術、写真、マンガ、アニメ、声優、マスコミ、音楽、映像、ゲーム、通訳・翻訳、ガイド、スポーツ、健康、動物など

専門学校進学にかかる費用

専門学校の学費は分野や学科によって差があります。入学時にいくら必要か、分納は認められるかなど、納入方法や期限を事前に確認することが大切です。2年目以降に必要となる金額も調べておきましょう。

専門学校の進学にかかる費用

8分野別平均額 初年度学費平均額
工業分野 1,309,833円
農業分野 1,287,000円
医療分野 1,415,714円
衛生分野 1,511,250円
教育・社会福祉分野 1,079,250円
商業実務分野 1,116,000円
服飾・家政分野 1,085,000円
文化・教養分野 1,172,000円

出典:Student Guide to Japan 2019-2020/独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)

専門学校に進学するための条件

専門学校に入学するには、学歴と日本語能力について以下のような条件のいずれかを満たす必要があります。

1

外国において、学校教育における12年の過程を修了した者

2

外国における、12年の課程修了相当の学力認定試験に合格し、18歳に達した者

3

日本において、外国の高等学校相当として指定した外国人学校を修了し、18歳に達した者

4

国際バカロレア、アビトゥア、フランスのバカロレア資格を保有するか、GCEAレベル試験について、学校が個別に定める成績を満たし、18歳に達した者

5

国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI)の認定を受けた教育施設の12年の課程を修了し、18歳に達したもの

6

外国において短大、大学、大学院を卒業または修了した者

7

日本語能力について
専門学校の授業は日本語で行われるため、次のいずれかを満たす必要があります。※2
・法務大臣が告示をもって定める日本語学校で、6ヶ月以上の日本語教育を受けた者
・日本国際教育支援協会及び国際交流基金が実施する日本語能力試験(JLPT)のN1またはN2に合格した者
・日本学生支援機構が運営する日本留学試験(EJU)[日本語科目(読解及び聴解・超読解の合計)]200点以上の取得者

※1 1〜3について、12年未満の課程、かつ外国において、指定された課程を修了していない場合は、さらに指定された準備教育課程または研修施設の課程等を修了することが必要となる場合があります。

※2 上記以外にも設定条件があります。詳細は出入国在留管理庁WEBサイトにてご確認ください。
   http://www.moj.go.jp/isa/publications/materials/nyuukokukanri07_00022.html


専門学校進学についての情報をまとめた冊子PDFは下記よりダウンロードください。